大手企業をやめた話
新卒から7年間大手の製薬会社で働きました。
私のお仕事は病院に医薬品の情報提供をすることでした。
しかし、実態は営業職です。ノルマもありますし、評価もある程度数字で決まります。
MRといいます。知っている人は知ってるかもしれません。
営業というと物を、商品紹介して、金銭交渉して、納品して、お金をもらうという流れですが、製薬会社の営業の場合は、物の納品やお金のやりとりは問屋さんがやってくれます。
以前はお金のやりとりも営業がやっていました、過剰な値引きなどが行われ、適切な医薬品が市場に届けられないという問題が起こり、金銭交渉や納品には関われないようになりました。
営業なのにお金のやりとりをしない希有な営業です。
私の訪問先は雪深い田舎町にあるクリニック30軒ほどでした。
そこに毎週、毎月訪問して医薬品の情報提供、営業をします。
新薬や新しいデータがでない限りは薬の話をすることは当時ほとんどありませんでした。
人間関係の構築が重要な仕事。
上司によっては、
「先生とお酒を飲むのが仕事。夜営業所にいない奴は仕事していないのと一緒」
という上司もいました。
私の初めての接待は
寿司、キャバクラ、スナック、締めのラーメンで先生、上司、私で一晩で20万ちかく使い、すごい世界があるものだと思いました。
医薬品業界は安定していて利益率も高く、社員の給与も一般的に高いです。
私は同期でも平均的な評価でしたが、30歳で年収700万。
それに家賃補助や日当などもついていたので、今考えるとものすごくもらっていました。
しかも製薬企業の営業は次第にできることも制限されてきました。
飲食の接待は禁止。ゴルフは禁止にはならなかったものの、経費が削減されてそこまで使えなくなりました。
さらに資料の作成も禁止されました。
会社から資料が送付され、それをIPADで見せるだけ。
楽なお仕事です。
仕事になれてくると同時に暇になっていきました。
給与も上がっていきます。
「でも明らかにもらいすぎだよねwww」
幸せな環境にいるのに、不安が大きくなっていきました。
辞めた理由はそれだけではなく、人間関係や他社からの声かけなどもあったので、一概には言えませんが、不安を払拭するべく、飛び出しました。
31歳 既婚、妻と一歳の娘を抱えて、荒波へと飛び込んでいきました。
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